
ここでは、公務員になるためにやるべきことを説明しています。高卒区分で、某専門学校の模試で偏差値75、倍率100倍を超える衆議院衛士に最終合格、その他、地方公務員に3箇所合格した経歴がありますので、その際にやっていたことを説明していこうと思います。
1 公務員になるためには
公務員になるためには、地方自治体や国が行なっている公務員試験に合格する必要があります。
基本的には、1次試験が教養試験、論作文試験、2次試験が面接試験となっています。ただ、2次試験が面接試験となっていても、1次試験との合計点で最終合格が決まるため、面接試験が得意でも、できる限り1次試験で点数は取っておきましょう!!
2 試験までの流れ、試験の内容を調べる
まずは、試験日までの流れで、受付締切日を調べ、それまでに受付をするようにしましょう。今ではほぼ、インターネットによる申し込みとなっています。そして、試験日を調べることも重要となっていきます。公務員の試験は、試験日が被らない限り同時に何個でも試験を受けることが出来ます。ここでよく「面接で不利になるでしょう??」と聞かれますが、そうとは限りません。試験を受けている全体の人数が10人程度と比較的小さな自治体だと影響がある可能性はありますが、私自身、同じ年に5つの試験を受け、4つから合格をいただくことが出来ました。
そして試験の内容も調べてください。市役所職員や国家公務員、警察・消防でも試験の内容が変わっていきます。
東京都(令和7年度)の試験内容は以下のとおりです。
事務職員 | 警視庁 | 東京消防庁 | |
1次試験 | 教養試験 作文試験 | 教養試験 SPI(基礎能力検査) 論(作)文試験 適性検査 | 教養試験 作文試験 適性検査 |
2次試験 | 面接試験 | 面接試験 体力検査 適性検査 | 身体・体力検査 口述試験(個人面接) |
このように同じ自治体でも、職業が違うことで試験の内容が変わります。また同じ警察同士、消防同士でも自治体が違えば試験の内容が変わる可能性があるため、自分のなりたいものの試験内容を把握するのは必須となっています。
3 過去問を解いてみる
自分の受けたい職業のことを理解できたら、次は勉強に移ると思います。ただ、どうやって勉強すればいいのかわからないという方が多いと思います。そこで私がやっていたことを紹介します。
まず最初に、過去問をやてみてください。同じ自治体、同じ業種のものがあればベストですが、なければ違うもので構いません。ここで注意をしていただきたいことは、必ず高卒区分を受けるのであれば、高卒区分のものをやってください。地方初級と書いてあったり、第Ⅲ類と書いてあったりもします。ここで、公務員試験がどのようなものかを理解するためです!
公務員試験は広い範囲が出ます。歴史や地理、政治・経済や時事問題、数学や物理、生物、古文や英文など本当に幅広く出題されます。これらを全部網羅できるのが一番ですが、範囲が膨大すぎて、全部をできる人は数少ないと思います。また、歴史を頑張って勉強しても、問題として出題されるのはせいぜい1〜2問のみで、もしかしたら出題されない可能性があります。
そこで時間をかけて勉強するなら必ず試験に出る数的処理にしましょう!!
4 数的処理から問題を始める
前文でも言ったとおり、まずは数的処理から勉強を始めましょう。
数的処理とは、公務員試験特有の問題で「数的推理」「判断推理」「空間把握」「資料読解」の4つのことを指します。
中でも、「数的推理」「判断推理」から勉強していくのがおすすめです。
これからこの2つに関して、2023年度の国家公務員の一般職試験(高卒者試験)の過去問を記載しながら説明していきます。
【数的処理】
数的処理は簡単に言うと数学です。
【問題】ある菓子店で、第一週にA、Bの2人が作ったクッキーの個数の比は8:3であった。Aは、第二週に第一週の20%減、第三週に第二週の50%減の個数のクッキーを作った。Bは、第二週に第一週の20%増、第三週に第二週の50%増の個数のクッキーを作った。その結果、第一週、第二週、第三週の合計でみると、Aが作ったクッキーの個数はBのそれより280個多かった。このとき、Aが第三週に作ったクッキーの個数はいくつか。
1.120個 2.160個 3.200個 4.240個 5.280個
このように問題から数式に当てはめ、解いていく問題です。ちなみにこの答えは2.160個となります。
【判断推理】
判断推理は国語と数学が混ざったような、私自身の感覚としては謎解き問題のようなものです。
【問題】A〜Dの4人が水族館に行き、アシカ、イルカ、シャチ、セイウチ、ペンギンの五つのショーのうち、AとCは三つのショーを、BとDは2つのショーをそれぞれ見た。次のことがわかっているとき、確実にいえるのはどれか。
○Aは、アシカショーを見た。
○Cは、セイウチショーを見た。
○Dは、シャチショーを見たが、ペンギンショーは見なかった。
○AとDは、同じショーを見なかった。
○A〜Dのうち、イルカショーを見たのは3人であり、そのうち1人はAだった。
○A〜Dのうち、シャチショーとペンギンショーを見たのは、それぞれ2人だった。
1.Aは、セイウチショーを見た 2.Bは、シャチショーを見た。3.Cは、ペンギンショーを見た 4.A〜Dのうち、アシカショーを見たのは、1人だった 5.A〜Dのうち、セイウチショーを見たのは、1人だった。
このような謎解き問題のようなものです。ちなみに答えは4.A〜Dのうち、アシカショーを見たのは、1人だった。です。
出典:人事院ホームページ(https://www.jinji.go.jp)より、2023年度 一般試験(高卒者試験) 基礎能力試験
まとめ
まずは、面倒かもしれませんが、調べることから頑張って始めましょう!提出期限のあるもの等、遅れないように早めから準備することが必要です。そして、勉強も同じことが言えます。公務員の試験は範囲が広く、また、公務員特有の問題も出題されます。今年から公務員を目指そうと思っている方は、今からでも少しずつ勉強するようにしてください!
皆様の力に少しでもなれるよう、今後とも役立つ情報を発信していこうと考えています。全員で夢を掴みにいきましょう!!
コメント