今回は、判断推理の要である、論理的思考問題について解説していこうと思います!
最初の記事で、判断推理の例題として記述させていただいた問題を実際に解説していきます。
判断推理の問題が初めてという方には少し難しいかもしれませんが、挑戦してみてください!!
論理的思考問題とは??
与えられた情報から、論理的に考え、正しい結論を導き出す問題です。
言葉ではわかりにくいので、実際の例文を出してみます。
【問題】A〜Dの4人が水族館に行き、アシカ、イルカ、シャチ、セイウチ、ペンギンの五つのショーのうち、AとCは三つのショーを、BとDは2つのショーをそれぞれ見た。次のことがわかっているとき、確実にいえるのはどれか。
○Aは、アシカショーを見た。
○Cは、セイウチショーを見た。
○Dは、シャチショーを見たが、ペンギンショーは見なかった。
○AとDは、同じショーを見なかった。
○A〜Dのうち、イルカショーを見たのは3人であり、そのうち1人はAだった。
○A〜Dのうち、シャチショーとペンギンショーを見たのは、それぞれ2人だった。
1.Aは、セイウチショーを見た 2.Bは、シャチショーを見た。3.Cは、ペンギンショーを見た 4.A〜Dのうち、アシカショーを見たのは、1人だった 5.A〜Dのうち、セイウチショーを見たのは、1人だった。
出典:人事院ホームページ(https://www.jinji.go.jp)より、2023年度 一般試験(高卒者試験) 基礎能力試験
このような問題です。
判断推理を勉強する上で一番押さえておきたい問題です!!
解き方
この問題の解き方について説明していきます。
1 表を作る
2 与えられた情報を表に記入していく
3 そこから読み取れる情報をプラスで記入していく
この3工程です。
実際に先ほどの問題を解きながら解説していきます。
アシカ | イルカ | シャチ | セイウチ | ペンギン | ||
A | 3つ | |||||
B | 2つ | |||||
C | 3つ | |||||
D | 2つ | |||||
このような表を作っていきます。これは誰がどのショーに行ったのか、○Xで記入していきます。
続いて、与えられた情報を一つずつ記入していきます。
わかりやすいように、問題文から与えられた情報に番号をつけますので、表を見るときの参考にしてください。
1、Aは、アシカショーを見た。
2、Cは、セイウチショーを見た。
3、Dは、シャチショーを見たが、ペンギンショーは見なかった。
4、AとDは、同じショーを見なかった。
5、A〜Dのうち、イルカショーを見たのは3人であり、そのうち1人はAだった。
6、A〜Dのうち、シャチショーとペンギンショーを見たのは、それぞれ2人だった。
| アシカ | イルカ | シャチ | セイウチ | ペンギン | |
A | ○ 1 | ○ 5 | X 4 | | | 3つ |
B | | | | | | 2つ |
C | | | ○ 2 | | 3つ | |
D | X 4 | X 4 | ○ 3 | | X 3 | 2つ |
3人 5 | 2人 6 | 2人 6 |
このようになります。
続いて、与えられた情報から分かることがないか一つずつ確認をしていきます。
・Aは3つのショーを見ているが、セイウチかペンギンかは不明
・Bは2つのショーを見ているが、何を見たのか不明
・Cは3つのショーを見ているが、何を見たのか不明
・Dは2つのショーを見ているため、セイウチを見ている
・イルカショーは3人見ているため、BとCが見ている事になる。
・シャチは2人見ているが不明
・ペンギンは2人見ているが不明
以上のことをまとめると
| アシカ | イルカ | シャチ | セイウチ | ペンギン | |
A | ○ | ○ | X | | | 3つ |
B | | ○ | | | | 2つ |
C | | ○ | | ○ | | 3つ |
D | X | X | ○ | ○ | X | 2つ |
| | 3人 | 2人 | | 2人 | |
このようになりますが、新しい情報がわかったため、さらに分かる情報があります。
・AとDは同じショーを見ていないため、セイウチは見ていない。
・Aは3つのショーを見ている為、ペンギンを見た。
| アシカ | イルカ | シャチ | セイウチ | ペンギン | |
A | ○ | ○ | X | X | ○ | 3つ |
B | | ○ | | | | 2つ |
C | | ○ | | ○ | | 3つ |
D | X | X | ○ | ○ | X | 2つ |
| | 3人 | 2人 | | 2人 | |
最終的には、このような表になります。
そして答えを見ていきましょう!
1.Aは、セイウチショーを見ていません。
2.Bは、シャチショーを見たかわかりません。
3.Cは、ペンギンショーを見たかわかりません。
4.A〜Dのうち、アシカショーを見たのは、1人かどうかわかりません。
5.A〜Dのうち、セイウチショーを見たのは、2人います。
、、、答えが出ない、、、
諦めないでください!!
ここで少し見方を変えましょう!!
与えられている情報を整理してください。
今、与えられている情報は、誰がいくつのショーを見たのか、そして、シャチとペンギンが2人見ているということです。
シャチとペンギンはそれぞれ一人ずつ見ていることはわかっています、、、
つまり!!
シャチはBかCが見て、ペンギンもBかCが見ている事になります!!
そして!!!
Bは2つのショーを見て、Cは3つのショーも見ています。
Bがシャチ、Cがペンギンにしても、Bがペンギン、Cがシャチにしてもその2つ以外のショーは見た場合、見たショーの数が合わなくなります。
BとCがどちらがどっちを見たかはわかりませんが、それ以外のショーは見ていないことがわかりますので、答えは4となります!!
まとめ
いかがだったでしょうか??
この例題は実際に出題された問題です。
考えることが多く、難しいですが、パズルのように与えられた情報を一つずつ見ていけば、必ず解けます。
たくさん問題を解いて、問題に慣れていきましょう!!
次は、初心者向けに、簡単な問題の解き方を解説していこうと思います。
一緒に頑張りましょう!!!!
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